やっぱり基礎が大事!
大切な住宅をまもるために、まずは床下健診を

床下は快適な住宅を構造的、環境的に支える、まさに住宅の基礎(土台)です。その床下に何らかのトラブルがあると住まいは快適さを損なっていき、メンテナンスの費用もそれに比例するよう高額になっていきます。そうなる前に、定期的に床下健診(点検及びメンテナンス)をオススメします。

なぜ、日本の住宅は耐久年数が短いのか

戦後しばらくして高度成長期に入ると、数多くの人が住宅を買い求めました。その需要に合わせるよう「質より量」を優先し、耐震、耐久性などを考慮した住宅を作らなかったため、結果【土地の価値>建物の価値】という考えが根強くなりました。他に、日本の住宅はライフスタイルの変化に対応しにくかったり、住宅性能(断熱性・気密性)が低いため、中古住宅市場が確率されにくかったのです。

私たちは、家の資産価値を上げる取り組みを応援します

床下健診のチェックポイント!

1床下の臭い

カビ臭くないか、または地面が湿ってないかをチェックします

2各部屋ごとに通気口があるか

基礎コンクリートで区切られた各部屋の通気口がないと、床下の風通しが悪くなり、湿気の原因になります

3人通口はあるか

通気口はあっても人が通れるスペースがなければメンテナンスができません

4断熱材は隙間なく入っているか

断熱材は隙間なく入っていなければ断熱性能が著しく低下します

5蟻道またはカビはないか

蟻道とは地中で暮らすシロアリが好物である木材まで作る巾5ミリ程度のトンネル状の道です。また、湿気によりカビが発生しやすくなります。

6水漏れはないか

水漏れがあると床下全体が湿気るため、木部が腐りやすくなったり、白蟻を含む害虫の住みやすい環境になります。

7木くず、廃材はないか

以前施工した工事業者がそのまま放置した、廃材や木くずが多くみられます。これも湿気のたまりやすい床下の原因になります。

以上7項目が最低限の床下チェックポイントです。

湿気の多い梅雨時期になるまでの健診をオススメします

住サポレポート報告書

大阪市Y様邸

築年数/32年 木造住宅 5LDK

相談内容

ここ数年、時期がくると畳の部屋から羽アリをみかけるようになり 畳がぼこぼこしています。新築購入以来、リフォームなどの手入れをして おりません。一番気になる畳の部屋とトイレなどの水廻りの状況を みてもらえますでしょうか

気になる箇所

  • ●畳の部屋
  • ●トイレなどの水廻り
  • ●床下の状況
  • ●台所など

調査結果と修繕工事

外観はとてもモダンな洋館風のお家でしたが、依頼のありました畳の部屋は壁一面、シロアリの被害により木材が腐っておりました。床下からの蟻道の跡もあり、おそらく別の部屋もシロアリの被害と湿気による腐食がひろがっているでしょう。今回はトイレもボコボコになっていたため修繕いたしました。

外観だけみると、ここまで酷いシロアリの被害になっているとは、わからない状況でしたが、このまま放置していると、地震の揺れで倒壊する恐れがありますので、できるだけ改善の方向に提案していきます